猫の多頭飼いでベストな頭数は何匹?家の広さに合わせた数を紹介

猫を複数匹飼育する場合、多すぎると飼い主と猫たちにストレスが生じます。家の広さに合わせた猫の頭数がわからないことが原因の一つであるかもしれません。この記事では、家の広さごとに何匹くらいの猫を飼育するのがおすすめなのかを紹介します。多頭飼いでも、飼い主と猫たち、さらに猫同士も快適に生活できるコツがわかるでしょう。

1.部屋の広さに合わせた頭数は?

マンションの管理規約や猫同士の相性などもありますので、決まった数を提案することはできません。しかし目安としては、1LDKタイプなら1~2匹程度、2LDKタイプなら3~4匹程度になるでしょう。

1-1.部屋の数に合わせた頭数にする

部屋がたくさんある持ち家などでは、たくさんの猫が飼えるのではと考えるかもしれません。しかし、一般的に目安としてできるのは以下の数式です。

「飼育数の上限=猫が自由に出入りできる部屋数-1」

たとえば、猫が自由に出入りできる部屋が3部屋あれば、そこから1を引いた数、つまり2匹がその家での飼育できる上限の数になります。

多頭飼いの場合、上限を決めておかないと猫の数が増えすぎるかもしれません。そうなれば猫同士でたえずトラブルが起こるだけでなく、人間の生活にも支障が出るでしょう。責任を持って猫を飼育するためにも、部屋数に応じた頭数を決めておくのは大切です。

1-2.猫にもプライバシーが必要!?

猫にもそれぞれの性格があります。仲間とじゃれ合うのが好きな猫もいれば、一匹でいるのが好きな猫もいます。一般的に猫はプライバシーを重視する動物ですから、一匹で過ごせる場所が必要です。部屋の広さや数にそぐわない数の猫を飼育しますと、猫はプライバシーを確保する場所がなくなりストレスを感じることになります。

2.トイレの数と設置場所も考える

多頭飼いをするならば、猫の数に応じたトイレも必要になります。トイレの数は以下の数式で計算しましょう。

「トイレの数=猫の頭数+1」

トイレがひとつだけならば、猫によっては他の猫の便があれば、トイレを我慢する場合があります。また仲がよくない猫がトイレに通じる道筋に座っていると我慢するケースもあるでしょう。ですから、トイレの数を増やすだけでなく、複数からのアクセスが可能な場所に置いてあげることができます。

3.多頭飼いを成功させるためのコツ

次に、実際に新しい猫を家に迎えるときに、何に注意をしなければならないのかを紹介します。

3-1.猫同士の相性を考える

親子であれば相性がいいのはいうまでもありません。さらに一般的に子猫は、他の猫と仲良くなりやすい傾向がありますので、子猫同士、子猫と大人の猫の組み合わせもおすすめです。

またメス同士、避妊手術が済んだオスとメス同士などの組み合わせも問題が起こる確率は低いでしょう。さらに、大人のメス猫は縄張り意識がそれほど強いわけではありませんので、一緒に飼うとしても、関係はあまり悪くならないでしょう。

反対に、大人のオス猫同士の組み合わせなどは、縄張り意識が強いのでケンカになりやすいです。高齢の猫は環境の変化でストレスを感じ体調を崩す可能性があります。家にすでに高齢の猫がいる場合は、多頭飼いは慎重に検討する方がよいでしょう。このように、相性のよい猫の組み合わせを考えれば、多頭飼いを成功させることができるでしょう。

3-2.先輩猫といきなり面会させない

多頭飼いで心配になるのは、先輩の猫と新入りの猫が仲良くできるかどうかです。最初の対面のときは、新入りの猫はゲージに入れた状態にしておきましょう。

その後もしばらくの間は、ゲージに入れた状態で飼うようにしましょう。可能であれば、それぞれの猫を別々の部屋で飼育します。そうすれば新入りの猫も自分のスペースがあるので安心でき、新しい生活環境に徐々に慣れていくでしょう。

先輩の猫も徐々に他の猫の存在に慣れてくるようになります。そうなれば、ゲージ越しの対面の時間を少しずつ増やすことができます。もし先輩猫が新入り猫に興味を持つようになり、ニオイを嗅ぐなどをしはじめたら、ゲージから出してみて様子を観察できます。最初のうちは相手を威嚇することがあるかもしれません。しかし、それも自然な反応です。激しいケンカをするなど危険な状況にならないのであれば、そのまま様子を観察できるでしょう。

4.どこから新入り猫を迎えるか?

猫が自然に子猫を生んで多頭飼いになるというケースがあります。この場合は、親子の関係なので仲の悪さが問題になることはありません。しかし、猫を拾ってくる、猫を誰かからもらうというケースもあります。こうしたケースでは、先輩猫が新入り猫と仲良くできないということもしばしばあります。

先輩猫と相性が合うような新しい猫を探すために、ブリーダーショップやペットショップを利用できます。ブリーダーショップやペットショップでは、猫の様子を観察し、触れることができます。猫がどれくらい人間に慣れているかもわかるでしょう。またスタッフから猫の性格や多頭飼いのためのポイントを教えてもらうこともできます。

5.まとめ

猫の多頭飼いを検討している場合、部屋の広さに応じた猫の数はどれくらいかということを紹介しました。目安は1LDKタイプなら1~2匹程度、2LDKタイプなら3~4匹程度でした。部屋の数から1引いた数を、飼育できる頭数の上限にできます。

飼い主の管理が難しいほど猫の数が増えれば、人間の普段の生活に支障が出るだけでなく、猫同士でもストレスを感じるようになるでしょう。新しい猫を探しているならペットショップやブリーダーショップを利用するのはおすすめです。猫に実際に触れて、その特徴や性格、飼育のコツを知ることができます。

つくば市の「ビークラブ猫店」では猫に特化したグルーミングやケアサービスを提供しているブリーダーショップです。飼い主と猫それぞれにとって快適な生活環境を作り出すお手伝いをしています。新しい猫との出会いや飼育方法などについてお問い合わせがあれば、メールやLINE、お電話でお気軽にお尋ねください。専門のスタッフがみなさまのお問い合わせに丁寧に対応いたします。