愛猫に合った寝床の選び方は?猫用ベッドの種類をご紹介します

猫にとって寝床は、長時間過ごす大切な場所です。ここでは、猫用ベッドの種類や選び方のポイントについてご紹介します。愛猫が少しでもリラックスした時間を過ごせるように、気持ちのよい寝床作りをしてあげたいとお考えの方も多いかと思います。ぜひ本記事を参考になさってください。

1.猫にとって寝床とは重要な場所

猫は一日の多くを眠って過ごします。一般的に、成猫の睡眠時間は12~16時間、子猫ならさらに長く20時間も眠ると言われています。動物界全体でみてもネコ科の睡眠時間は圧倒的な長さです。これだけ睡眠時間をたっぷりとるのは狩りに備えて体力を温存するためであり、決して常に熟睡しているわけではありません。したがって、気配や物音には敏感に反応して目を覚まします。

このように猫にとって寝床とは非常に長い時間を過ごす場所ですので、心穏やかに過ごせるよう好みや性格、身体に合った快適な空間にしてあげることが重要です。市販されている猫用ベッドはデザイン性が高いものも多く、いくつかのポイントさえ抑えておけば選択肢は無限大です。部屋のインテリアと合うもの、写真映えするものを選ぶことも可能で、飼い主にとっても寝床選びはきっと楽しいものになるはずです。

1-1.子猫は特に温かい寝床作りが重要

猫はとても寒がりの生き物です。タオルさえ敷けばよい夏場と違って、気温が下がる冬は暖かい素材でできた寝床を用意する、毛布やフリースといった温かく肌触りのよい布団を加えてあげるといった工夫が必要となります。猫の中でも特に、体温調整が難しい子猫や老猫、短毛種は寒さに弱い傾向があります。目安として、子猫の場合は寝床を35度前後、成猫の場合は室温20度前後に保つよう心掛けましょう。

2.猫専用ベッドの種類

猫用の寝床はおおまかに「オープンタイプ」「ドームタイプ」「ハンモックタイプ」に分類されます。それぞれのタイプについて簡単にご紹介します。

「オープンタイプ」は名前の通り、屋根がないオープンなカゴ状のベッドです。解放的なので通気性がよく、猫の様子が常時観察しやすいのが利点です。丸洗いできる素材でできた製品も多いですが、さらに寝床を衛生的に保ちたいなら、床面にお気に入りのバスタオルなどを敷いて適宜洗濯・交換するとよいでしょう。

「ドームタイプ」はドーム状の寝床です。猫の全身を包むような形なので中が薄暗く、全身を柔らかく包まれているような安心感が生まれます。そのため、警戒心の強い子はドームタイプの寝床を好む傾向にあります。デザイン性に富んだ製品が多いのも、ドームタイプの特徴です。

「ハンモックタイプ」は吊るして使うタイプの寝床です。寝床にたどり着くまでに上下運動を要するため、運動不足になりがちな完全室内外の猫子にはおすすめです。また、ハンモックタイプの寝床は普段と違った視点になる上に心地よい揺れがあり、好奇心が旺盛な成猫や遊ぶのが大好きな子には最適です。窓際など景色の良く日差しが入る場所に設置してあげるのがおすすめです。床から距離が確保できるため、冷気やホコリの影響を受けにくいというメリットもあります。

3.季節や年齢によって寝床を変える工夫も必要

ほとんどの人は、夏はタオルケット、冬は羽毛布団といったように季節で布団を変えますが、猫の場合も同様です。猫の寝床も、夏は涼しく冬は暖かく過ごせるような工夫が必要となります。布団の素材を変えるだけでなく、寝床自体を切り替えると過ごしやすさが格段に向上します。季節によって寝床を使い分ける場合、冬は放熱が少なく冷気が入りにくいドームタイプ、夏は通気性がよいオープンタイプがおすすめです。

季節だけでなくライフステージに応じて寝床を検討しなおしますと、毎日をより健やかに過ごすことができます。ある程度の運動量が必要な成猫はハンモックタイプ、足腰が弱ってきた老猫やまだ歩きがおぼつかない子猫には入りやすいオープンタイプがおすすめです。

4.猫専用の暖房器具も適宜使用する

猫は非常に寒がりの生き物です。もし、長時間身体を丸めている、毛を立てている、毛布から出てこない、水を飲まないといった変化が見受けられたときは、寒がっているサインかもしれません。寝床や毛布でも寒さが軽減されないときは、猫専用の暖房器具の導入を検討するとよいでしょう。猫用の暖房器具には、ホットカーペットやヒーター、こたつ、湯たんぽと様々な種類があります。

電気を使う製品は温度調整が容易で、猫にとっての適温を維持できるような仕組みになっています。そのため、人間用のものを共用した場合に比べて、低温やけどの危険性がぐっと低くなります。また、猫専用品なら感電しないようケーブル類に配慮が施されているため安心です。

飼い主が不在がちのご家庭には、湯たんぽがおすすめです。電気を使わない上に自然と温度が下がっていくため、目が届きにくい環境でも比較的安心して使うことができます。湯たんぽを導入する際は、お気に入りのバスタオルなどで包んであげると匂いや素材で敬遠されることもありません。湯たんぽは警戒心の強い子にとっても導入しやすい暖房器具と言えます。

4-1.暖房器具使用の際の注意事項

温度が40度以上のものに長時間接していますと、低温やけどを負う恐れがあります。暖房器具を使用する際は、温度管理はもちろんある程度の余白のスペースを確保して、温まりすぎた空気を逃がせるような工夫が必要です。また、暖房器具を使う場合は脱水症状にも留意し、十分に水分を摂取しているか気を配ってあげましょう。

もし暖房器具の使用に不安が残る方は、寝床の設置場所を変えるだけでも温かさがぐんと変わります。いつもの場所に加えて日当たりのよい場所にも寝床を用意してあげますと、時間帯やその日の気温によって猫自身が居心地のよい場所を適宜選んでくれるようになります。

5.まとめ

今回は、猫用の寝床の選び方についてご紹介しました。猫にとって寝床は重要であり、季節によって温度にも気を配らなければなりません。家の中に安心してくつろげる、快適な寝床を作ってやってください。

茨城県つくば市にある「ビークラブ猫店」では、ここでご紹介したもの以外にもおすすめの猫専用寝床を多数ご用意しております。たくさんの猫をお世話してきた経験に基づいて快適な寝床作りのアドバイスをいたしますので、お気軽にご相談ください。皆様のご来店を心よりお待ちしております。