猫は健康診断を受けるべき?健康診断のメリットや検査項目について

大切な愛猫には、ずっと元気でいてほしいものです。そのために必要になってくるのが、猫の健康診断となります。猫に健康診断が必要かどうか、迷われている方も多いかと思います。人間が定期的に健康診断を受けるように、猫にも長く元気でいてもらいたいなら、ぜひ健康診断を受けさせてあげてください。

今回は猫の健康診断の必要性やメリット、どういったことを健康診断で診てもらうのか、猫の健康診断の手順や手続きについてご紹介します。

1.猫に健康診断なの?

猫の健康診断は義務ではありません。しかし猫にずっと健康で元気でいてほしいのであれば、ぜひとも健康診断を受けることをおすすめします。猫は人間のように、自分の不調を飼い主に伝えられません。痛みや苦しみを限界まで我慢してしまうのが、動物の本能でもあります。飼い主が気づいたときには病気や怪我が想像以上に進行してしまっていたことも少なくはありません。

また猫の体の様子も、専門家でなければわからないことがたくさんあります。定期的にお医者さんに猫の様子を診てもらい、健康状態をチェックしてもらうことで、元気で長生きしてもらえることでしょう。

2.猫が健康診断を受けるメリット

猫が健康診断を受けるメリットには

・病気の予防

・病気を早期に発見する

・健康時のデータをチェックしておける

といったことが挙げられます。

病気の予防や早期発見だけでなく、それと同じぐらい大切なのが健康時のデータをチェックしておくことです。人によって体の体質がそれぞれ少しずつ異なるように、猫にもそれが当てはまります。心臓や腎臓の大きさも個体によって違いますし、貧血になりやすい猫、ストレスがかかると膀胱炎になりやすい猫など、それぞれ特質や体質が少しずつ異なつといえるでしょう。

日ごろから健康診断を受けておき、健康時の猫の状態データを把握しておくことで、体調を崩したときに猫の体がどのような状態になっているのかを確認しやすくなります。また健康時のデータがあることにより、病気の早期発見も更に容易になるでしょう。

3.猫はどんな健康診断を受ける?

それでは猫はどのような健康診断を受けるのでしょうか。以下に具体的にご説明します。

3-1.最低限行う項目

猫の健康診断を行えば、必ず受ける検査項目です。

・問診

猫の普段の様子や状態、性格などを獣医さんに伝えます。

・体重測定、触診、聴診

猫の体重をはかり、体の隅々まで触診し、異常がないかをチェックします。聴診器を使って心臓の音を聞き、呼吸は正常にできているかどうかなども調べます。

・目、耳、口の状態チェック

目がきちんとみえているか、濁りはないか、目ヤニは出ていないかなどをチェックします。また異常な耳垂れは出ていないか、耳垢は健康的かどうか、口の中に口内炎などがないかもチェックします。

3-2.場合によっては追加料金がかかる項目

検査の規模によっても異なりますが、より精密に検査をしたい場合は次のような項目もチェックすることでしょう。あらかじめの健康診断料金に含まれている場合もありますが、希望する検査項目だけ追加料金を支払って、チェックするという場合もあります。

・尿検査

猫は膀胱炎や尿道結石になりやすいため、尿検査はできる限り行った方がよいといえるでしょう。猫の場合は、事前に家で採取した尿を病院へ持っていきます。

・糞便検査

寄生虫や細菌が、糞便の中にいないかどうかをチェックします。こちらも事前に家で採集したものを病院へ持っていきます。

・血液検査

血液検査を行うことによって、甲状腺ホルモンや肝臓、腎臓などが正常かどうかをチェックします。 ヘマクリット値をチェックすることによって、貧血かどうかの判断もできます。

3-3.必要に応じて行う項目(追加料金あり)

ある程度検査したうえで、もう少しじっくりと計算をしてみる必要があると判断された場合には、次のような検査を行う場合があります。

・レントゲン検査

体の内部を撮影することで、見た目ではわからない病気を調べられます。

・超音波エコー検査

内臓の動きや腫瘍の有無を確認できます。

・心電図検査

心音に異常がみられた場合には行う場合があります。

・眼科検査

涙の量は正常かどうか、緑内障や白内障にかかっていないか、その進行具合などを調べられます。

・歯科検査

猫は歯周病にとてもかかりやすいといわれているため、歯や歯茎のチェックは行った方がよいでしょう。万が一処置が必要になり、歯石を除去する場合には全身麻酔をかけるのが一般的です。

4.猫の年齢や体調によって検査項目は選ぶのがおすすめ

人間の健康診断と同じように、猫の健康診断にもかなりの検査項目があることに驚かれた方も多いのではないでしょうか。ご紹介したすべての健康診断項目を、必ずしも受ける必要はありません。日ごろの猫の体調や状態をチェックしておき、気になる部分だけオプションとして加えるという方法もあります。

また一般的に行う健康診断項目を獣医の方にチェックしてもらい、気になる点があれば後日詳しい検査項目を受けるという方法もあるでしょう。

5.まとめ

今回は猫の健康診断の必要性やメリット、健康診断の項目などについてご紹介しました。猫の不調は人間にはなかなかわかりにくい部分があります。どれだけ気をつけていても、猫の不調のサインを見逃してしまうことがあり、結果として病気が進行してからでないと気づけないというケースも少なくありません。

病気の早期発見や予防のためにも、定期的に健康診断を受けることがおすすめです。

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