どんな栄養素を与えれば良い?猫がすくすく育つ栄養素の基礎

人間であれば、栄養のあるものを自分で選んで食べることができます。しかし、飼い猫の場合はそのようにはいきません。良く考えずに餌を与えてしまいますと、猫の成長が悪くなるだけでなく、肥満などの病気がみられるようになってしまいます。

1.ミネラル・水分はしっかりと与える

猫に与える餌ですが、猫に必要な栄養素がわからない場合は、ミネラル・水分、そして、総合栄養食を与えるようにしましょう。ミネラル・水分は生活の質を下げないためにも必要ですので、必ず与えるようにしてください。

1-1.栄養素が必要な理由

人間にも同じことはいえるのですが、動物の体は、多くの栄養素を摂取することによって動いています。その理由は、自分の体で栄養素を生み出せないからです。

このような栄養素は「必須栄養素」といわれているもので、生命を維持する上でも欠かせない栄養素です。具体的には、「必須アミノ酸」、「必須脂肪酸」、「ミネラル・ビタミン」を摂取することによって、動物の体は成長したり、体調管理できたりする状態になります。

猫に与えて良い栄養素にも、必須アミノ酸からビタミンまでが含まれます。総合栄養食の場合、すべての栄養素が含まれているため、毎日の餌やりをシンプルにしたい場合は、総合栄養食を与えるようにすると良いでしょう。

1-2.シンプルだけど重要な水

水といっても、「新鮮な水」を与えることが大事ですので、水をじゃぶじゃぶと注いだ器を放置しているだけでは、猫が下痢などに悩まされることもあります。猫の場合、「水分を15%失うだけで体調管理が難しい」状態になります。

また、猫・犬のような生き物の多くは、水を飲むのが上手ではありません。そのため、器のサイズが大きい、もしくは形状がシンプルではないものを選んでしまいますと、猫がゆったりとした気分で水を飲めなくなります。

そして、与える水の量は毎回同じにしておくと良いでしょう。下痢などの症状を抱えている猫は、飲む量や飲み方に違和感が生じるため、水の減り方・飲み方で、猫の異常に気づけるでしょう。

2.体の成長に必要な栄養素は決まっている

生命を維持する上で重要なものは水です。ですが、たんぱく質・炭水化物を適度に与えるようにしたほうが、猫の成長は良くなります。しかし、与える量によっては体調が悪化するので注意してください。

2-1.猫はたんぱく質を良く使う

猫に見られる特徴では、「たんぱく質を良く使っている」という特徴があります。たんぱく質は、次のようなものに変わる性質があるため、人間と同じで、猫にとっても重要な栄養素です。

・皮膚

・筋肉

・ホルモン

・抗体

猫は肉食動物であるため、「炭水化物ではなくたんぱく質をエネルギー源としている」動物です。人間の場合、炭水化物をエネルギー源としているため、最近では炭水化物抜きダイエットは体に良くないなど、栄養摂取の重要さが知られるようになってきました。

猫の場合、たんぱく質を良く摂取しているほうが、外傷・やけど・妊娠(授乳)などの問題を抱えていても、体調管理しやすい状態になります。

2-2.炭水化物を与えすぎると猫は太ってしまう

「脂肪を与えすぎると猫は太る」といわれてきましたが、実は炭水化物のほうが、ダイエットの妨げになることが多くなっています。そもそも現代のペットフードの多くは、「脂肪カットのペットフード」が増えているため、それほど気にする必要はありません。

そのため、炭水化物のあげすぎに注意したほうが良いのです。ちなみに、ペットフードにも含まれている糖質は、「エネルギーとして使われやすい」ものですので、炭水化物に含まれる糖質についても、警戒しないで問題ありません。

また、炭水化物を猫に与えすぎてしまう原因は、「ねこまんま」が原因といわれています。ペットフードが無い時に、「ご飯・味噌汁・かつおぶし」を混ぜて作れるだけでなく、猫が喜んで食べているように見えるため、与えすぎてしまう飼い主は多いでしょう。

しかし、大量の炭水化物を摂取してしまう機会になるだけでなく、ねこまんまは「たんぱく質が不足している餌」となります。猫がころころと太ってきた場合、まずはねこまんまを与えないようにしてみますと、ダイエットがスムーズに進むかもしれません。

ペットフードにもダイエット用ペットフードはありますので、猫に太って欲しくない、栄養素のバランスが良い食事を与えたい場合は、こちらを積極的に与えるようにしてください。

3.まとめ

総合栄養食を与えるようにするだけでも、猫にとっては正しい栄養素の摂取につながります。必須アミノ酸・必須脂肪酸・ミネラル・ビタミンを適度に与えていない場合、下痢・肥満を招くことがあるので注意してください。

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