猫の餌の選び方って?餌の種類と違いについてご紹介します

猫にとって餌とは、人間の食事と同様に日々の健康を維持するために欠かせないものです。栄養を摂取するためだけでなく、ご褒美やコミュニケーション手段としての役割も持っています。猫それぞれに適した餌を選ぶために、今回は猫の餌の違いについてご紹介します。愛猫が楽しく食事の時間を迎えられるよう、是非参考になさってください。

1.餌はライフステージに応じて見直す

愛猫が健やかに過ごすためには、日々の食事で水分はもちろん、炭水化物やたんぱく質、ミネラル、ビタミン、脂肪分といった栄養素を継続して摂取する必要があります。とはいえ、自分でこれらの栄養素を満たす食事を用意するのは大変なものです。

市販の餌には、「総合栄養食」「間食」「特別療法食」といった分類があります。獣医師から特別な指導がない場合は、基本的には「総合栄養食」と記載のある餌を新鮮な水と一緒に与えます。「総合栄養食」とは、健康維持に必要な基本的な栄養素がバランスよく含まれている餌を指します。したがって、健康面で不安のない猫には総合栄養食を用意してあげましょう。

猫に必要な栄養素はどの年齢であってもおおむね同じですが、栄養素やカロリーのバランス、またエネルギー量は年齢や体格で異なります。そこで、ライフステージに応じた餌をそれぞれご紹介します。

1-1.子猫用

市販の子猫用の餌は、離乳期用(生後約20~60日)と成長期用(生後約50日~1歳)に分類されます。まず離乳期です。離乳期前半(生後30日程度)までは粉ミルクなどの専用代用乳を、離乳期後半(生後60日程度)は離乳食を与えます。離乳食は愛猫の食事の様子を観察して、その子に合った食べやすさ、消化しやすさを持つ餌を選ぶ必要があります。

次に成長期です。成長期の餌には、身体の成長や骨の形成を促すためにビタミンやアミノ酸、ミネラルが多めに含まれています。また、脂質やたんぱく質も豊富に含まれています。固いドライフードへの切り替えは生後7ヶ月を目安に行いましょう。

1-2.成猫用

成猫用の餌は、大きく維持期用(1~7歳)、高齢期用(7歳以降)に分類されます。成猫用は非常に種類が豊富です。この頃には味の好みもはっきりしてくるので、さまざまな商品を試してお気に入りの餌を選んであげましょう。

高齢期の猫は、運動量はもちろん代謝も低下します。高齢期初期は消化がしづらくなりますものの、食欲はまだまだ旺盛です。そのため、量を食べても大丈夫なように脂肪分やカロリーが比較的抑えられているのが特徴です。そんな高齢期初期に対して、高齢期後期は食欲が落ちて食事量が減ってしまいます。そこで高齢期後期の餌は、不足しがちな栄養が少量でもしっかりと補完できる目的で作られた商品が多くなっています。

近年では、市販の高齢期用フードは年齢によって細かく分類されているため、愛猫の状態をみながらこまめに切り替えていくのがおすすめです。

2.猫用の餌は形状もさまざま

猫用ペットフードと一口にいっても、その形状はさまざまです。ペットフード売り場に行くと、カリカリのもの、缶詰やレトルトパウチに封入されたものなど、大変多くの種類を目にすることができます。実はこれらペットフードは含まれる水分の量によって大まかに分類されています。それぞれの餌の特徴についてご紹介します。

2-1.ドライタイプ

「ドライタイプ」とは、いわゆるカリカリです。水分含量が10%以下のものを指し、重量に対して栄養価が高いのが特徴です。水分含量が少なく1ヶ月近い長期保存が可能ですが、冷蔵庫で保管してしまうと結露によってカビが発生する恐れがあります。必ず常温で保管しましょう。ドライタイプの餌は通常は成猫用ですが、ぬるま湯でふやかせば成長期の猫にも与えることもできます。

2-2.セミモイストタイプ・ソフトドライタイプ

「セミモイストタイプ」「ソフトドライタイプ」は水分含量が10~35%程度の餌を指します。ジャーキーなどのスナックや、レトルトパウチ、チューブに入った半生タイプのものを指します。使用期限は2週間程度ですので、開封後は冷蔵庫で保管しましょう。

2-3.ウェットタイプ

「ウェットタイプ」は水分含量75%程度の餌を指します。風味がよく咀嚼しやすいのが特徴で、店頭では主に缶詰やアルミトレーカップといった密閉容器で販売されています。加圧加熱殺菌されているため、未開封なら、日持ちがするのも利点です。しかし一度開封してしまえばその日のうちに食べる必要があります。もし食べ残してしまった場合は、別容器に移して冷蔵庫で保管します。

3.猫のおやつ

猫用のおやつ(間食)として、近年ではペースト状の商品の人気が高まっています。猫用のおやつはペーストタイプだけでなく、ドライタイプ、ジャーキーやガム、ボーロ等などがあり、まるで人間のおやつのように種類が豊富です。

ご褒美としてあげることが多い間食ですが、愛猫が喜ぶからといって与えすぎると栄養過多になってしまいます。おやつを与える際は、パッケージ記載の一日の摂取目安を参考に、頻度にも十分気をつけましょう。

4.餌の切り替えは慎重に行う

猫の一日の食事回数や食事量は、年齢や体格をみながら臨機応変に変えていく必要があります。一般的にはパッケージに記載された通りの量・頻度で与えますが、必要ならば医師やショップ店員など知識と経験を持つ人に相談すると安心です。

餌のパッケージの対象年齢になったからといって、突然餌を切り替えるのは猫にとって身体面・精神面共にとても負担が大きい行為です。嘔吐や下痢をしてしまうこともあるため、餌を切り替える際は今までの餌と新しい餌を一緒に与えて徐々に新しい餌の割合を増やしていきましょう。こうして様子をみながら2週間ほどかけて切り替えていくのが賢明です。

5.まとめ

今回は、猫の餌の選び方についご紹介しました。

茨城県つくば市にある「ビークラブ猫店」では、愛猫と一日でも長く健康で楽しい生活が送れるよう、おすすめの猫用フードをご紹介しています。猫用フードに関してお困りのこと、お悩みのことがございましたら、ぜひ当店にご相談ください。商品知識が豊富なスタッフが誠心誠意サポートいたします

なお、当店ではオリジナルキャットフードである「ベーベーキャット」を販売しています。素材にこだわったグレインフリーキャットフードなので、大切な家族に食べさせるものとしてぜひご検討ください。

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