猫がなつかない5つの原因となついてもらうための4つの方法
せっかく猫を飼いはじめたのに、その猫がなついてくれなければ、とても悲しい気持ちになります。しかし、「なぜなつかないのか理由がわからない」「どうすればなついてくれるのか方法がわからない」という方もいることでしょう。
この記事では、猫がなつかない原因を5つ、また、なついてもらうための方法を4つご紹介します。この記事を読めば、猫と仲よくなる方法がわかるでしょう。
1.猫がなつかなくなる5つの原因
猫は基本的に、警戒心の強い生き物です。とはいえ、飼っている猫から「家族の中で自分だけ避けられる」「近寄ったら威嚇される」などのリアクションを示されれば、とてもがっかりするかもしれません。
しかしこうした状況は、ほとんどの場合人間のほうに理由があるといえます。猫がなつかなくなる原因には、以下の5つが考えられます。
・距離が近すぎる
・声が大きいもしくは低い
・動作が派手
・目を合わせてくる
・ニオイがきつい
それぞれの原因について、詳しくご説明します。
1-1. 距離が近すぎる
猫も人と同じで、接するための距離感があります。猫が慣れていないうちから距離を詰めても、猫はなつかず逃げていくだけです。
人間には、他人に近づかれると不快に感じる空間、つまり「パーソナルスペース」があります。このパーソナルスペースに侵入しない程度の距離感で接してほしいと、ほとんどの人が感じていることでしょう。猫にも人と同じような距離感があり、それを超えて近づいてくる人に対しては警戒したり、逃げたりします。
猫の距離感は、個人的距離・社会低距離・臨海距離・逃走距離の4つがあるといわれています。
個人的距離は、仲よしの猫、すでに心を許した飼い主だけが入れるものです。社会的距離は、顔見知りの猫が入れる程度の距離といわれています。
臨界距離に見ず知らずの人や猫が侵入すると、猫は威嚇や攻撃姿勢をとります。逃走距離は、見ず知らずの人や猫に出会うと逃げ出す距離です。
猫には、こうした距離感があります。猫と自分の距離感は、今どれくらいなのかを考えましょう。嫌がっている猫をしつこく追いかけても、状況が改善されることはありません。
1-2. 声が大きいもしくは低い
猫の聴覚は、人間よりもすぐれています。猫に大きな声で話しかけると、大音量で話しかけられていると感じさせてしまいます。
男性の低い声も、猫には唸り声のように聞こえるようです。猫は威嚇されていると感じるので、威嚇し返すなどの敵対的なリアクションをとるかもしれません。
猫に話しかけるときは、大きな声を出さずに、ゆっくりと優しくしゃべることを意識しましょう。
1-3. 動作が派手
猫はしなやかに、静かに移動する生き物です。そのため、ドタドタ歩く、ドアを勢いよく閉めるなどの派手な動作は、猫をびっくりさせることがあります。それが日常化すると、猫がなつかなくなります。
普段から動作が派手な人は、猫がいる場所では、静かに落ち着いて行動することを心がけましょう。
1-4. 目を合わせてくる
猫の世界では、「目を合わせる」という行為は、「ケンカをはじめるサイン」となります。とりわけ、大きく目を開いて真正面から相手を見るという行為は、危険なので避けましょう。
人間の世界では、「相手の目を見ないで話す」というのはマナー的にNGですが、猫の世界は反対です。なるべく目を合わせないように、意識して接しましょう。
1-5.ニオイがきつい
猫は嗅覚がすぐれています。人間にとってちょうどよい香水の香りも、猫からすれば、強烈なニオイとなってしまうのです。香水以外にも、香りの強い柔軟剤やタバコのニオイなどが猫から避けられる原因となります。
タバコのニオイは、猫からすれば、嫌なニオイとなるだけではありません。人間と同じように、受動喫煙で健康を害する可能性もあるので、喫煙者で猫を飼っている場合は、どこでタバコを吸うかにも注意する必要があります。
2.猫になついてもらうための4つの方法
次に、猫になついてもらうための方法として、以下の4つをご紹介します。
・キャットスキャンを受ける
・無関心なふりをする
・猫の行動に合わせる
・エサ係になる
具体的に何ができるのかをご説明します。
2-1.キャットスキャンを受ける
猫は初対面や見ず知らずの生き物に対し、危険な動物かどうか、ニオイをかいで判断します。これが「キャットスキャン」です。
猫がキャットスキャンのために接近してきた場合は、手を猫の鼻先に近づけます。もし猫がニオイをかぐ、頭をこすりつけるなどのリアクションをすれば、敵ではないと判断した証拠です。
キャットスキャンを無事通過でき、敵ではないと判断されたなら、そのまま首や耳の後ろをさわってあげましょう。このステップを踏むことで、猫と仲よくなれます。
注意すべき点は、キャットスキャンを受けるために、自分のほうから猫に近づくことです。猫が自然と来るまでは、先ほどご紹介した猫に避けられないための方法を試してみましょう。
2-2.無関心なふりをする
なついていない猫が自分に近づいてくる素振りを見せたなら、うれしくなっていきなり抱き寄せてしまうかもしれません。しかし、そうすると猫をおどろかせて、緩めた警戒心を再び強める結果となります。
そのような仲よくなるチャンスのときは、あえて目を合わさず、無関心なふりをします。それにより、猫もこの人は危害を加えないと感じ、自分のほうからさらに距離を縮めるようになるでしょう。
2-3.猫の行動に合わせる
猫は「人の空気を読む」ということをしません。人が暇でかまってあげようと思うときには、露骨に嫌がることがあります。反対に、忙しく作業しているときに甘えてきたりします。
猫が作業をしているパソコンの前に座る、席を外したすきに椅子を占領するなどの行動をとったときは、かまってほしいときです。正直腹がたつこともあるかもしれませんが、そんなときこそ、猫の行動に合わせてかまってあげましょう。猫の行動に合わせることで、仲よくなれます。
猫は犬のように、呼べばすぐに来るペットではありません。猫と仲よくするためには、ある程度、人間が猫のペースや気持ちに合わせる必要があるのです。
2-4.エサ係になる
もし、家族の中で自分だけが嫌われているという状況にあるのなら、エサ係になれるという手もあります。文字通り「食べ物で釣る」ことで、自分のことを認識してもらい、なついてもらうという方法です。
3.まとめ
今回は、猫がなつかない原因を5つご紹介しました。慣れないうちから距離が近い、行動が派手、ニオイがきついことなどが原因となり、猫は人を避ける場合があります。
こうした嫌われる行動を避けつつ、猫と仲よくなるための方法を心がけるとよいといえます。猫がなついてくれれば、猫と過ごす時間がとても幸せな時間となるでしょう。
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