猫をしつけることはできるのか?しつけのコツと方法を紹介

猫は自由気ままなので、しつけられないと悩んでいる方がおられます。しかし、コツと方法を押さえれば、猫もしつけることができるのです。

この記事では、猫をきちんとしつけるためのコツと方法を紹介します。猫がいたずらをしなくなり、トイレや爪とぎなどが指定された場所で行えるようになれば、猫との暮らしがもっと楽しくなるでしょう。

1.猫のしつけはいつからはじまる?

人間のしつけは、小さい子どものころからはじまります。猫を子猫から飼う場合も、そのしつけは子猫の時期からはじまります。

猫が生まれてから2~7週齢の時期は、「社会化期」と呼ばれており、人間を含めた猫以外の動物に慣れるのに適した時期です。

この時期の子猫に、優しくなでてあげるハンドリングを継続的に行えば、人に慣れた猫に育ちます。こうなれば、後のしつけが比較的楽に行えるようになるでしょう。

2.猫をしつけるときのコツ

猫がテーブルの上に乗る、引っ掻いてはいけないもので爪とぎをするなどの行為をした場合、再びそうしないようにしつける必要があります。猫をしつけるときのコツは、「悪いことをしたら、その瞬間に怒る」です。

しばらく時間が経過してから怒られても、猫からすれば「どうして怒られているのだろう」という感じで、怒られている理由が理解できません。そうした方法でしつけても、効果はあまり期待できず、同じいたずらを繰り返して行うでしょう。最悪の場合、人嫌いになり、飼い主になつかなくなるかもしれません。

2-1.猫を怒るときの方法

猫を怒るときの効果的な方法は、以下の3つがあります。

●短いフレーズを使う

●強い調子で話す

●1回だけ怒る

「ダメ」「やめなさい」などの短いフレーズを、強い調子で言います。人間も同じことをくどくど言われて怒られると、怒られたことの反省よりも、不快感の方が強く残ります。猫もくどくど叱られると同じように感じるでしょう。飼い主と猫との信頼関係を損なわないためにも、くどくど怒ることは避けましょう。

テーブルの上に乗るなどの行動が見られる場合は、その瞬間に霧吹きスプレーなどで水を吹きかけるという方法が効果的です。

猫は水が嫌いです。こうしたしつけ方法を繰り返し行うことで、猫の頭の中に「テーブルの上に乗れば、嫌いな水が降ってくる」という図式ができあがります。こうなれば、問題行動が軽減するでしょう。

2-2.しつけのときにやってはいけないこと

猫を怒るときに、やってはいけないこともあります。たとえば、名前を呼んで怒るという方法です。これを習慣化すると、猫の頭の中で「名前を呼ばれると怒られる」という図式ができあがり、普通に名前を読んだだけでおびえるようになるでしょう。

叩くといった体罰もNGです。一時的には問題行動をやめるかもしれませんが、体罰を受けている猫は、やがて飼い主から離れていくことになるでしょう。愛情を示さない猫と暮らし続けることは、とてもつらいものです。

3.しつけとともに問題への対策を講じておく

爪とぎをいろいろな場所でするなどの問題行動があります。そうした場合、しつけとともに、そうした問題への対策を講じておきましょう。

たとえば、ソファーなどで爪とぎをしそうな雰囲気があれば、そのまま放置するのではなく、捕まえて爪とぎのある場所まで連れて行ってあげることができます。

噛み癖があるならば、どのような状態のときは噛みつく可能性があるのか理解するようにしましょう。

たとえば、猫がスキンシップを拒否しているような状態のときは、無理に触らないようにします。発情期には攻撃的になる傾向があるので、可能であれば早期の不妊手術も検討できるでしょう。

4.ほめることも大切

しつけは怒るだけではありません。何かをきちんと行うことができたなら、それをほめるのもしつけです。

たとえば、トイレや爪とぎを指定の場所できちんとできたときなどは、猫に話しかけて、優しくなでてあげられるでしょう。

しかし、集団で行動する犬と違い、個別に行動することを好む猫は、「ほめられる」「他者から認められる」という行為に対するリアクションが薄いです。

それで、猫が何かをしたらなでてほめるという行為は、猫の頭の中に、「これをすれば、なでてもらえて気持ちよくなる」という図式を作り出すことを目的としています。何か賢い行動をしたら、なでてあげて猫を気持ちよくさせてあげましょう。

5.繰り返ししつけることが必要

人間の子どもでも、同じことを繰り返し教える必要があります。猫であるならばなおさらそうです。犬のように飼い主に忠実というような気持ちも、見る限りなさそうです。ですから、猫のしつけには根気が求められます。

子猫のころからしつけて、ある程度大きくなっても引き続きしつけを行う必要があるでしょう。猫を飼う場合は、飼い主にも「きちんとしつけられる親になる」という自覚が必要です。

6.まとめ

この記事では、猫をしつける方法のコツをご紹介しました。猫が問題行動を起こした場合は、その瞬間に、短いフレーズの言葉を強い調子で言うことができます。しかし、くどくど怒ることや、名前を使って怒ることなどはNGです。猫が人間嫌いになるでしょう。

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