子猫のミルク!量や回数、飲ませ方は?気をつけるポイントを紹介

子猫を飼い始めるときに与えるミルクは、「どのくらいが適しているのか」「どんなミルクがいいの」かなど、疑問がいくつかあるでしょう。また、「なかなか飲んでくれない」ということもあるかもしれません。

これから猫を飼おうと考えている方向けに、今回は、子猫のミルクについて解説します。どういうミルクがいいのか、飲ませる方法などを把握しておくことで、猫の健康管理につながります。飼う前に、ぜひ確認しておきましょう。

1.子猫のミルクの選び方

子猫用のミルクは、粉末タイプと液体タイプがあります。粉末タイプは、粉末をお湯に溶かして作るタイプで、人間の赤ちゃんのときと同じ要領です。作る手間はありますが、必要な分だけ作ればいいので、無駄になりません。長時間の保存がきき、値段も手ごろなので経済的です。

一方、液体タイプは、すでにできあがっている状態で販売しているため、作る手間が省けます。外出先などでは便利でしょう。しかし、使い切りが多いので、開封したら保存がききません。子猫用のほかに、成長期用や成猫用、シニア用もあり、種類が豊富です。

なお、どちらかといえば、子猫用の体重や週年齢にあわせて量が微調整できる粉末ミルクの方が、日持ちもします。手間はかかってしまいますが、こだわりがなければ、粉用をオススメします。

2.ミルクを与えるとき

ミルクを用意するときの注意点は、38度くらいの温かいお湯を使うことです。冷たいと体温が下がってしまいますし、逆に熱すぎるとヤケドをしてしまう恐れがあるので、注意しましょう。

2-1.与える方法は

ミルクを与えるには、哺乳瓶やスポイトを使用します。生まれて間もない生後3週間くらいの子猫は、自力でミルクが飲めないため、猫用のスポイトで飲ませます。子猫に飲ませるときには、うつぶせの状態で飲ませるのがコツです。仰向けにしていると、ミルクが気管に入る恐れがあるので注意しましょう。

子猫を腹ばいにさせて、優しく頭をおさえながら哺乳瓶をくわえさせます。お腹と足は、必ず下向きで床にお腹をつけるようにします。与えるときには、粉末タイプなら38度に冷ましてから、液体タイプなら38度に温めてからあげましょう。

2-2.量や回数について

ミルクの量は、パッケージにも表示されていますが、年齢や体重によって変わりますので確認しましょう。まだ体が小さく、1回に飲める量に限りがありますので、4・5時間おきくらいにミルクを与えるようにします。成長とともにミルクの量を増やしていくのですが、量が増えてくれば、回数が減ってきます

3.猫用ミルクと牛乳の違い

猫用ミルクという製品が販売されているのにもかかわらず、人間用のミルクを与えている方もいらっしゃるかもしれません。同じように見えても、猫用のミルクと牛乳では、含まれている成分が異なります。

3-1.猫用ミルク

猫用のミルクは、タンパク質や脂肪が牛乳よりもたくさん含まれていて、乳糖が少ないのが特徴です。牛乳には猫の母乳よりも3倍もの乳糖が含まれるため、減らす必要があります。

乳糖を分解するためには、「ラクターゼ」という酵素が必要ですが、その動物によって持っている量が異なり、子猫は自分の母親の乳糖を分解する量しか酵素を持っていないため、牛乳では下痢をするのです。そのため、子猫には猫用のミルクがオススメです。

猫用ミルクが手元にない緊急時には、温めた牛乳250CCに卵黄1個と砂糖をスプーン4杯を加えたもので代用できます。卵白は猫によくない食べ物なので、取り除いてください。この方法は、あくまでも緊急用です。普段は猫用ミルクを用意しましょう。

3-2.牛乳

牛乳だけでは、スプーン1杯でも下痢を起こすことがあるため、オススメできません。少量をあげて下痢を起こすなら、猫用ミルクに切り替えましょう。

子猫は下痢が続くと命にかかわりますので、牛乳は避けた方がいいですし、栄養のバランス的にも、猫用ミルクをあげましょう。

4.ミルクを飲まないとき

ミルクを飲む量が少なくても、体重が少しずつでも増えていれば問題はありません。また、お腹が空いたら子猫は鳴くので、ミルクをあげるタイミングにあまり縛られずに対応しましょう。

ミルクをあまり飲まないときは、飲ませる前に排泄を済ませると、飲みがよくなるのでオススメします。ただし、飲まない状態が続いた場合は要注意です。何かの病気が原因であったり、栄養不足で吸う力が弱ったりしている可能性が高いので、医者にみてもらいましょう。

5.まとめ

子猫のミルクについて解説しました。子猫はお腹も弱いので、ミルクなら大丈夫と簡単に思わずに、きちんと管理しながら毎日適切な量のミルクを与えるようにしましょう。

子猫が哺乳瓶でミルクを飲む時期は、1ヶ月程度で終わってしまいます。ペットショップから譲り受ける場合は、このミルク期間を過ぎてからが多いので、ミルクをあげることはあまりないでしょう。しかし、拾ったり知人から譲り受けたりしたときには、このようにミルクをあげなければならない時期の場合があるので、知識として知っておきましょう。

ミルク時期の体験ができた飼い主は、ラッキーということです。ミルクを与えるときに、ただ与えているのではなく、工夫しながら世話をしていきましょう。ペットショップから譲り受ける場合には、このような時期をブリーダーがきちんと世話した子猫を迎えることをオススメします。

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