大きな体が目立つ!メインクーンの特徴や注意点とは?
猫の種類の中で、もっとも大きな体をしているのがメインクーンです。その大きな体による存在感はしっかりとしたものですが、それだけの猫ではありません。これからメインクーンの猫を飼いたいと思っていても、詳しいことはご存じないという方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、メインクーンの特徴や飼う上での注意点などについてご紹介いたします。
1. メインクーンとは
メインクーンというのは、猫の中でも体の大きな品種のひとつで、その起源については明確になっておらず、諸説あります。ただし、一般的な起源としてはアメリカ合衆国ニューイングランド地方にあるメイン州が原産となっており、州公認の猫になっている品種です。
メインクーンという名称は、メイン州が原産であることと、体の模様などの特徴がアライグマ(ラクーン)に似ているということから名付けられたとされています。
生後1か月では500グラム~1キログラムほどの体重が、翌月には1.5キログラムにまで成長するケースもあるなど、成猫になるまでの間にも比較的体のサイズや体重が大きくなる傾向にあります。通常、生後1~3年ほどで成猫となります。最大のサイズとしては、約118センチメートルという記録がギネス記録としても残っております。そのサイズは人間の7歳児と同じくらいと考えると、いかに大きいのかが伝わるのではないでしょうか。
2. メインクーンの特徴
体のサイズばかりが注目されがちですが、その毛並みのよさにも定評があります。ふわふわとしていて豪華な体毛は優雅さを演出していますが、その反面、夏場などの暑さには弱い傾向にあります。熱中症になるリスクがほかの品種の猫に比べて高いため、とくに蒸し暑くなりやすい日本の場合には、しっかりと冷房などで快適な環境を保つように心がける必要があるでしょう。
また、そのきれいな毛並みを維持するためには、こまめにブラッシングを行いましょう。すぐに毛玉になってしまいやすいので、できれば朝と晩で1日に2回毛並みを整えるといいといえます。シャンプーも、最低でも2週間に一度のペースで行うことをオススメします。
運動量も、大きな体に比例してたくさん必要です。そのため、狭い部屋の中に居続けると運動不足になってしまいやすくなるため、可能であれば、広いスペースの部屋で飼うことが望ましいといえます。あるいはキャットタワーなどで高低差をうまく活用して、運動量を少しでも増やせるように工夫しましょう。
ちなみに、大きいのは体だけではありません。過去にはしっぽの長さと髭の長さで、ギネスブックに載ったこともあるほどですので、全体的なパーツが大きいと思って間違いはないといえるでしょう。ただし、個体差はありますので、あくまでも「ほかの品種よりは大きくなる傾向にある」と捉えるといいでしょう。
3. メインクーンの性格
メインクーンは、その凛とした見た目から、一見クールな性格と思われてしまいがちですが、実際にはとても人懐っこい性格をしているのです。その昔からネズミ退治をする役割を担った猫として、人間と共に生きてきたという歴史があるからかもしれません。
活発で愛情深さを持ち合わせていますので、犬などのほかのペットとも仲よくできるというのも特徴的です。室内においては飼い主の方につきまとったりもしますが、決してベタベタするわけではない適度な距離感で懐いてくれるでしょう。鳴き声に関しても非常にかわいらしいものですので、いつまでもまるで子猫のようです。
また、猫の品種の中でも、とりわけ高い知性を持っていることでも有名です。人間の仕草や行動に対して興味をもち、犬などのように投げたボールを取ってくるなど、簡単な訓練であれば身につけてしまうこともあります。そのため、トイレや噛み癖、ひっかき癖などのしつけも、比較的簡単に身につけられることでしょう。
オスとメスでも、性格には違いがあります。オスの場合には温厚な性格をしており、人に懐きやすくもあります。メスに比べるとおとなしいので、しつけもしやすいでしょう。メスの場合は、どちらかというと活発な印象が強く、単独行動を好む傾向にあります。
飼い主の方が猫とどのように接したいのかによって、オスとメスを選ぶ基準にもなるのではないでしょうか。しかし、個体差があることを忘れないようにしましょう。
4. かかりやすい病気
どの猫でもそうですが、メインクーンにもかかってしまいやすい病気が存在します。いずれも発症するかどうかについては遺伝性によるため、予防が難しいといえます。万が一発症してしまった場合は、その症状の進行を少しでも緩やかにしていくことになりますので、どのような病気であるのかをあらかじめ把握しておくようにしましょう。
4-1. 肥大型心筋症
肥大型心筋症は、心臓病のひとつで、悪化することにより心不全を起こし、大動脈血栓塞栓症にともなう後ろ足の麻痺などの症状が出るようになります。場合によっては突然死してしまうこともある病気ですので、定期的に心臓のエコー検査をすることによって、早めのケアをするようにしましょう。高齢で、かつオスの場合に発症しやすいとされていますが、若いころであっても発症するリスクはあります。
4-2. 多発性のう胞腎
多発性のう胞腎は、腎臓に徐々にのう胞というものが増えていき、腎臓の機能を低下させてしまう根本治療のできない病気です。初期症状がないため気が付きにくいのですが、腎臓のエコー検査によって早期発見が可能ですので、症状が出てしまう前から発見できるようにしておきましょう。
5.まとめ
大きな体とその人懐っこさが特徴的なのが、メインクーンです。ふさふさの豪華な体毛が優雅で品性を感じさせる一方、活発で運動が大好きという意外な一面も持ち合わせています。一緒に遊ぶことのできる飼い主の方であればぴったりでしょう。
愛情を持って接せる方であれば、「ビークラブ猫店」からお迎えしていただくことも可能ですので、メインクーンの猫を飼いたいとお考えでしたら、ぜひとも一度ご相談ください。