たれ耳がかわいい!スコティッシュフォールドの特徴とは?

猫の中でも、ここ最近、とくに人気が高い種類が、「スコティッシュフォールド」です。最大の特徴は、そのキュートなたれ耳ですが、見た目以外にもさまざまな特徴を持ち合わせています。そこで今回は、スコティッシュフォールドについて、性格や注意点などをご紹介いたします。

1.スコティッシュフォールドとは

スコティッシュフォールドという種類は、その名の通り、スコットランドからはじまりました。1960年頃に、ある農家のもとで産まれた一匹の猫の耳はいつまでもたれたままでした。その後、その猫は出産することになるのですが、産まれてきた子猫たちの中にも、同様に耳がたれている子が出てきたのです。その特徴に目をつけた人々によって計画的に繁殖されることになり、スコットランドからアメリカへと進出を果たします。

最終的に、1970年代後半にスコティッシュフォールドという名称で公認されることになるのですが、いくつか存在する猫の登録団体の中で、公認とされているのは、「CFA(THE CAT FANCIERS’ ASSOCIATION)」のみです。

その他の団体では現時点で未登録とされており、その理由としては、「最大の特徴であるたれ耳は、骨軟骨の異常によるものだから」というものでした。数ある猫の種類の中では、比較的歴史が浅いといえるでしょう。

基本的な体のサイズは猫としては平均的ですので、成猫でおおよそ60センチほどとなります。1年ほどで成猫になり、性別によって若干違いがありますが、平均的な体重は5キロ前後です。そのかわいらしいルックスから、国内外問わず、数多くの著名人がペットとして飼っていることでも有名です。

また、遺伝子疾患が見受けられることが多いため、アメリカンショートヘアなどの別種との交配によって、克服する試みが続けられています。

2.スコティッシュフォールドの特徴

たれ耳の猫自体は、ほかの種類でも見受けられますが、いつまでもたれたままの状態というのは、スコティッシュフォールドだけです。耳がたれていることによって顔のフォルムが丸くなりますので、愛くるしさが増します。運動量に関してもそれほど必要はありませんし、人間の子どもとの相性も悪くありません。

スコティッシュフォールドの最大の特徴は、なんといってもそのたれた耳にあります。実は耳のたれ方には、3段階あるというのをご存じでしょうか?

2-1.シングルフォールド

シングルフォールドは、軽くだけたれている折れ方を指します。一般的な猫に比べて少しだけ耳がたれ曲がっているような形で、耳の中への通気性はそれほど悪くありません。

2-2.ダブルフォールド

ダブルフォールドは、シングルフォールドよりさらに折れた状態のことで、たれた耳が頭に少しつくくらいのことを指します。その分耳の通気性が悪くなっていますので、こまめにお手入れをしてあげる必要があるでしょう。

2-3.トリプルフォールド

トリプルフォールドは、スコティッシュフォールドの中でもっとも耳が折れており、頭に対してピタッと付いているような状態のことを指します。そのため、パッと見は耳がないかのように見えてしまうでしょう。耳が折れているほど評価が高いとされるスコティッシュフォールドにおいては、もっとも高評価となります。

スコティッシュフォールドによく見られる特徴としては、座り方も有名です。両方の後ろ足を前に伸ばし、その間に前足を置くというような座り方で、その見た目はまるで人間かのようです。この座り方自体は毛づくろいをするためにスコティッシュフォールド以外の猫もするのですが、スコティッシュフォールドは、この座り方をし続けるというところが、ほかの猫とは違う部分だといえるでしょう。

また、スコティッシュフォールドは、目がまん丸というのも特徴のひとつでしょう。猫目と呼ばれることもあるように、一般的に猫の目といえば切れ長なイメージかと思いますが、スコティッシュフォールドは、まさにまん丸です。そのキョトンとした愛嬌のある目が人気の大きな理由といっても過言ではないでしょう。

3.スコティッシュフォールドの性格

性格はとても人懐こいといわれており、甘えん坊な一面があります。環境の変化に強いので、引っ越しや模様替えをした際であってもストレスを感じにくいのです。また、家族のことが好きな傾向にありますので、常に飼い主の方のそばにいたがります。一匹狼のように個人行動を好むという印象が強い猫の中では、かなり特殊といえるかもしれません。

性別によっても、若干性格に違いがあります。オスの場合は、とても甘えん坊でいたずら好きといった、人間の男の子にも似たような性格をしています。甘えん坊であるがゆえに、お留守番をした後は、たっぷりとかまってあげないと、すねてしまったりもするでしょう。

メスの場合、どちらかといえば喜怒哀楽の感情表現が控えめなのでクールな印象です。ただし、スコティッシュフォールド自体が甘えん坊寄りの性格をしているので、クールでいるときと甘えたがるときがあり、まるでツンデレのようです。

4.飼う上での注意点

スコティッシュフォールドを飼う上での注意点として、まずは栄養管理が挙げられます。食欲が旺盛なので、ついついエサをあげすぎてしまい、まるまると太ってしまうケースも少なくありません。ほかの種類の猫に比べて、活発に動き回るわけではないというのも要因でしょう。太ってしまうと病気にもなってしまいやすいので、しっかりと飼い主の方が、食事管理をしてあげなければなりません。

また、たれ耳の影響で、どうしても耳の中が不潔になってしまいがちです。耳の中を清潔に保つためにも、こまめに耳の中の汚れ具合をチェックして、掃除するといいでしょう。目安としては、週に一度のペースです。

5.まとめ

非常に大人気であるスコティッシュフォールドは、耳を清潔に保つことに気をつければ、飼う上での難しさはありません。あまり激しい運動を必要としませんので、マンションなどの限られたスペースでも問題ないでしょう。

その代わり、肥満になりがちなので注意が必要です。「ビークラブ猫店」では、子猫をお迎えしていただくことが可能です。専門のブリーダーがしっかりとご案内しますので、まずはお気軽にご相談ください。