猫のストレスと不安を感じたときのサインと対処方法とは?

猫はストレスと不安が原因で、脱毛や皮膚炎などの外的な病気になるだけでなく、飼い主を困らせてしまう「不安分離症」といった異常行動を起こしてしまうことがあります。猫が不安な様子を見せているときは、さまざまな原因が考えられるでしょう。

今回の記事では、猫が不安な様子を見せたときの原因や対処法を解説して、猫との快適な生活を送ってもらうための方法をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

1.猫は環境の変化によって不安やストレスがかかる

猫は大変環境の変化にストレスを感じやすく、引越や模様替えなどに不安を覚えます。その理由のひとつが、縄張り意識です。家で飼っている猫にとっては、家の中が縄張りといえます。そのため家具の配置を換えたときや、自分の匂いが付いていないものに不快感を抱いてしまうのです。

また猫の性格にもよるものの、見知らぬ人が家に上がり込むのもストレスといえます。なるべく別室で待機してもらい、猫の縄張りを確保してあげることも必要となってくるでしょう。猫が不安やストレスを感じますと、普段しないような行動を取ります。猫との生活が始まったばかりの方にはわかりづらいであろうストレスサインもあります。

1-1.隅に隠れて耳を後ろに立てている

猫は基本的に狭い場所を好む動物ですが、不安を感じた際も狭い場所に行きたがるため、サインとしては気付きにくいかもしれません。しかし注目してほしいのは、釣り目になるほど耳を後ろに向けているときです。このようなときには、警戒心と不安感を表しています。無理に引きずりだしたりしないよう、注意しましょう。

1-2.鳴き声を発しなくなりじっとしている

猫はストレスを感じ不安になりますと、ひとりになりたがります。「鳴かない」「おもちゃで遊ばない」など明らかに普段と違う場合は要注意です。もともと静かな猫やおもちゃで遊ばない猫もいますので一概にはいえませんが、明らかに普段と違う態度を見せた場合には、不安やストレスがかかっているサインです。

2.猫を不安にさせない安心した生活環境を整える

次に不安やストレスの解消法と、猫が安心して生活できるような環境づくりについて解説していきます。

2-1.プライベートスペースを確保してあげる

先述の通り、猫は環境の変化に大変弱いといえます。家具や模様替え、引越の際に猫が安心できる場所を事前につくってあげることを心がけましょう。たとえばゲージや狭い場所を用意して、愛用しているおもちゃやごはん、トイレもそこに用意してあげます。猫はプライベートスペースがあることによって安心します。そのため多頭飼育の場合には、各猫のトイレや食事の位置は必ず分けておきましょう。

2-2.大きな音や匂いなどの刺激にご注意

猫は突発的な大きな物音に大変敏感で、ストレスや不安を感じます。また刺激の強い香水などの匂いにも敏感ですので、接する際は少し注意が必要です。

2-3.運動させてあげる

猫はもともと走り回り獲物を遠くから見渡すために、高いところにのぼりたがる習性があります。室内飼育だと運動不足による健康リスクが高まるだけでなく、ストレスにもつながってしまうでしょう。キャットタワーや猫じゃらしなどを用意してあげますと、ストレスや不安が解消されます。

3.不安分離症の原因と対策

猫は環境の変化以外にも、飼い主との接し方によっても不安やストレスを感じてしまいます。いつも足元をスリスリ歩き、ドアの向こうから大声で鳴くなど飼い主の気を引こうとするような行動を絶えずしている場合には、「不安分離症」の可能性があるでしょう。猫の性格だと勘違いしやすいので、ここでは不安分離症の症状と解決方法についてご紹介します。

3-1.不安分離症による問題行動

以下の項目があてはまる場合には、注意が必要です。

・常に足元にいて、トイレなどにも付いてくる

・お風呂などドアを閉めた際、飼い主の姿が見えなくなると大声で鳴く

・家のものを手あたり次第に壊す

・毛をむしるなどの自傷行為

・トイレ以外での排泄

このような行動は猫のストレスだけではなく、飼い主の方へのストレスにもつながってしまいます。かわいいからといって我慢して放っておくことのないよう、上記のような異常行動が見られた場合は、適切なしつけとともに猫のストレス解消をしましょう。

3-2.猫の要求には素直に答えずに、取ってほしい行動をしたときにほめてあげる

猫は飼い主の気を引こうとすることで、「不安分離症」になってしまいます。上記の行動をした際に飼い主が反応してしまいますと、猫はかまってくれていると勘違いをしてしまいます。ここはグッとこらえて、無反応を貫きましょう。

逆におとなしくなったときなどに、おやつや頭を撫でるなどのご褒美をあげてみてください。このような行動をしたらご褒美がもらえるのだと、健全なほうへ認識をあらためるようになります。

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4.まとめ

猫が不安な様子を見せるときは、さまざまな理由が考えられます。今回挙げたような理由を確認してみて、猫が不安を覚えないような環境づくりに生かしてみてください。

「ビークラブ猫店」では、猫にとっても飼い主の方にとっても快適な生活を送っていただけるよう、ブリーダーの直接飼育相談やお気軽に質問できるLINE相談を行っています。また今回ご紹介した内容やそのほか、不安に思っていることもご相談いただけます。はじめて猫を飼われる際のショートステイなどサポートもご用意していますので、どうぞお気軽にご相談ください。