猫のおもちゃってどうやって選べばいいの?目的別に選び方をご紹介します

愛猫にどのようなおもちゃを用意すべきか、お悩みの方も多いかと思います。おもちゃとは、単なる遊び道具ではありません。子猫にとっては経験を積む、成猫とっては運動不足を解消するといった目的もあります。

今回は、そんな猫のおもちゃ選びのポイントを、目的別にご紹介します。ぜひ参考になさってください。

1.猫にとっておもちゃとは

猫と暮らしているなら、猫専用のおもちゃは必要不可欠です。とくに、多頭飼いではない子や、日中は飼い主が不在でお留守番をしている子は、遊び相手がおらず、ストレスがたまりやすい傾向にあります。運動不足にもなってしまうため、たとえ一匹でも、楽しく夢中になれるおもちゃを用意してあげることが重要です。

近年では感染症予防や事故防止といった観点から、猫は完全室内で飼育する傾向が高まっています。家から出ない猫にとって、おもちゃは、肥満を防げる遊び道具であり、飼い主との交流を深める大切なコミュニケーションツールでもあるのです。

とはいえ、ひと口に「猫のおもちゃ」といっても、多種多様な商品が販売されていて目移りしてしまいます。そこでここでは、猫のおもちゃ選びのポイントについてご紹介します。

2.事故を防止!シンプルなおもちゃこそ素材や安全性で選ぶ

猫は、月齢によって力の強さがまちまちです。とくに遊び盛りの子は力が強いため、電動性のものや、複数のパーツ(紐、金具、ボタン類)を組み合わせて作られているおもちゃは、避けた方が無難です。こうしたおもちゃは、作りがシンプルなものに比べて壊れやすく、破片でケガをする恐れがあります。

おもちゃを選ぶ際に事故に遭わないことを重要視する方は、おもちゃの強度や普段の遊び方に気を配り、おもちゃの状態も定期的にチェックすることが必要です。

2-1.ひとつは持っておきたいシンプルなボール

シンプルなボール類は、猫の警戒心も薄く、とっつきやすい代表的なおもちゃです。作りがシンプルなため壊れにくく、小さなパーツも付いていないため、比較的安心して使うことができます。猫が自分で転がすだけでなく、飼い主と一緒に遊ぶこともできます。

ボール類は比較的安全なおもちゃとはいえ、一人遊び用に使わせるなら、誤飲事故を防止するためにも、大きいサイズのものを選びましょう。また、レール内で転がるサーキットタイプも、比較的安全です。

2-2.素材に注意

おもちゃは、猫がなめる可能性をふまえて、オーガニック素材で作られたものや、丸洗いできるものを選ぶといいでしょう。ボールに関していえば、毛糸玉のようなほぐれやすい商品は注意が必要です。猫の舌はザラついているので、なめているうちに糸端がのどの奥に入ってしまう恐れがあります。

また、たとえ安心な素材でできたおもちゃでも、長時間出しっぱなしにしておけば、どのような事故が起こるかわかりません。少しでも誤飲や事故のリスクを減らすためには、遊び終わったおもちゃの後片付けは、忘れないようにしましょう。

3.長く使いたい!据え置き型のおもちゃは耐久性で選ぶ

キャットタワーやトンネルといった大きなおもちゃは、猫にとって定番の居場所にもなりうるため、慎重に選びたいとお考えの方も多いかと思います。こうしたおもちゃは、幼い子猫から、年齢を重ねて足腰が弱くなった老猫まで使えます。

とはいえ、こうした据え置き型の大きなおもちゃは、価格も高く、広い設置スペースが必要です。失敗しないおもちゃ選びをするためには、通販サイトのレビューを確認したり、グッズ用品店のスタッフに尋ねたりするようにしましょう。

また、耐久性で選ぶ際に、ひとつの目安となるのが価格です。おもちゃはいずれ買い替えが必要となることから、安価なものを選びがちな方もいるかと思います。しかし、相場価格から大きく外れた安価な商品は、耐久性の観点からも避けた方が賢明です。

いいものを長く使うことは、猫の精神面での安心につながります。長く愛用してくれるおもちゃを選ぶためには、耐久性はもちろん、評価や価格、設置スペースとあらゆる面を考慮して、バランスを重視することが重要です。

4.愛猫の興味をひきたい!音や仕掛け、デザインで選ぶ

猫が本来持つ狩猟本能を刺激するには、動きが不規則なおもちゃが最適です。こうしたおもちゃは、走ったり飛びはねたりと運動量が増えるため、運動不足解消にもうってつけです。

たとえば、猫に人気のおもちゃといえば、猫じゃらしを思い浮かべる方が多いかと思います。猫じゃらしひとつとっても、釣りざおのような形のもの、電気によって自動で動くもの、先についたモチーフも含め、多種多様な商品が販売されています。

音に敏感な猫には、音が鳴るおもちゃがオススメです。とくにシャカシャカした音が猫は大好きです。こうした音と不規則な動きを組み合わせたおもちゃなら、大多数の猫の興味をひくことができます。

また、移動中や旅行先など外出先でおもちゃを使いたい方には、壁や床に投影した光を追いかけさせるライトタイプがオススメです。ライトタイプは小さく、持ち歩きも容易です。

電池が必要、一人遊びができないというデメリットがある反面、遊ぶ際に飼い主は手首だけ動かせばいいため、あまり労力を必要としないというメリットがあります。そのため、お疲れ気味の飼い主さんにこそオススメしたい商品のひとつです。普段から鏡に反射する光などに興味津々の子であれば、ぜひ選択肢に加えてみてください。

据え置き型のおもちゃに比べると安価なため、いくつか持っておくのもいいでしょう。飽きがこないように定期的に入れ替えたり、場所によって使い分けたりしながら使うと、興味が薄れにくく、おもちゃも傷みにくいため、長持ちします。

5.まとめ

今回は、猫のおもちゃの選び方についてご紹介しました。茨城県つくば市にある「ビークラブ猫店」は、猫との生活を快適にするためのお手伝いを心がけています。さまざまな子猫と接してきた経験を元に、飼い主さんが愛猫とよりよい共同生活が送れるようサポートいたします。おもちゃにお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。